食の取材 福井
食のプロモーション活動は、さまざまな方法があると思いますが、農作物のプロモーションにとって、知名度の高いレストランで素材として採用されていることは、生産者さんにとっても嬉しいことですし、目指すところでもあります。
かれこれ5年以上かかり、弊社が応援させていただいてきた福井初の放牧肥育牛「越前福牛」は、2026年1月にデビューいたしました。以降、多くのレストラン様に声をかけていただき、シェフの方々へ向けての地道なPRが実を結んだ好調なスタート年となりました。
「越前福牛」というブランドの価値を高めつつ、県外の食通の方々にも広く知っていただくための活動として、採用していただいているレストランへ訪問し、実際にお料理をいただき、取材と編集を経て、しっかりと発信していくことを担当させていただいております。
生産者の方々は、(主に農家さんですが…)日々の業務に追われたり、敷居が高かったりと、どんなふうにレストランで料理として提供されているかまでを見る機会がとても少ないと思います。実際に、「越前福牛」の生産者である齊藤さんも、30年牛飼いの仕事をしてきて、これまでほとんどレストランで自分の育てた肉を実食する経験をされてこなかったそうです。しかし、実際にレストランへ行き、お金を払って食べてることでシェフとの交流や関係性の築き、食材を大切に扱ってくださる料理人さんへの敬意、感動、また直にフィードバックを得ることなど、たくさんの学びがあると思います。齊藤さんも毎回学びがあり、喜びがあるとおっしゃってました。
今回、私も同行し、撮影と取材をさせていただきました。
Destination Restaurants 2026で全国10軒に選出された、福井県越前市の「TSUKIHI」さん。オーナーさん以外は県外からこのお店のために移住してこられたチームで形成されているTSUKIHIさん、福井を外から見た繊細な感性と、地元食材や伝統料理への敬意をも感じられる、とても素晴らしいお料理の数々でした。自然栽培の自社ワイナリーで製造されたワインとのペアリングも楽しませていただいたのですが、やはりメインディッシュでいただいた「越前福牛」の薪焼きの美味しさ、そして端材までも大切に、しぐれ煮にして炊き立ての白米と一緒に出してくださったこと、ただ感動の一言でした。2年間大切に育ててきた生産者の齊藤さんも思わず涙ぐむほど、食材を料理として提供してくださる側の熱量を感じ、また肉質についてシェフとのディスカッションもでき、かけがえのない時間となりました。
改めて、生産者さんと料理人さんとの交流や信頼関係はとても大切なものだと感じましたし、大きな一つのチームになっていけるような関係性と、これからも感動の共有ができたら理想的だなと思います。そのためのお手伝いや、より良いプロモーションを手掛けていけるように、弊社も自分の分野で探究し続けていきたいと思います。
長屋シェフご馳走様でした。齊藤さんありがとうございました。






